交通安全のPR。叱らず、褒めたら、スマートドライバーが増えた。
TOKYO SMART DRIVER
コミュニケーションの力で首都高の事故を減らす
市民主体型交通安全プロジェクト
日本が世界に誇る首都・東京を中心に、緻密に、そして雄大に張り巡らされた大動脈・首都高。実は、首都高では約12,000件もの交通事故が 起こっていました。2006年度のことです。その影響で起こる交通渋滞は、年間でなんと東京とニューヨークを往復するほどの距離に匹敵します。それまで、 その事の解決策は道路管理者側にのみ委ねられていました。しかし、クルマとクルマ、つまり。ヒトとヒトが絶え間なく交差するこの首都高では、走るひとの思 いやりや培われた知恵こそが最大の安全策であり、コミュニケーションなしに事故を減らすことはできません。
無意識の思いやりがある人たちを「スマートドライバー」と呼んでみた。
およそ半世紀の歴史の中で、首都高には、無意識のうちに全体の調和と安全な走行環境をつくりだし、他者に配慮する心を持つドライバーたちが、 見えざる資産として存在しているはず。私たちは彼らのことを「スマートドライバー」と呼ぶ事にしました。そんなスマートドライバーたちを顕在化し、その主 体性を支援する活動として、2007年8月に生まれたのが、「東京スマートドライバー」プロジェクトです。
共感が動機を生み、連鎖しはじめた。
東京2008年度、首都高の交通事故は、約10,400件。つまり、東京スマートドライバー発足当時から約1,600件の事故を削減すること ができました。勿論、これは当プロジェクトの影響のみで達成できた数字ではありません。しかし、東京スマートドライバーが発信したメッセージは、確かに 人々の心を捉え、そして、その輪を広げ続けています。首都高のより良い環境づくりを提言するプロドライバー。自分が身をおく環境の中で、出来ることを探し てくる一般企業の会社員。私達では気付かないようなアイデアを提案してくれる二人の子供のお母さん。事務局のメールには毎日のように市民からの問い合わせ がくるようになり、実にたくさんの市民がこの活動に手を上げて、それぞれの動機を持って自発的に活動してくれるまでに成長したのです。
「コミュニケーションの力できっと事故はへらせる!」
私達はその実感を得て、着実に[仲間=スマートドライバー]
を増やし続けます。
- Crient
- 首都高速道路株式会社
- Produce team
- 山名清隆(SCOP)、真田武幸(SCOP)、戸江 伸也、佐藤 龍太、位田 哲也、京谷 洋平、韓 祐志
- Planning team
- 軽部 政治、萩尾 友樹、林 潤一郎、麻生 合歓
- Art Director
- 水野学
- Website
- http://www.smartdriver.jp/